それなのに…



当の凪くんは全くあたしに興味なし。



髪切ったことにも気づいてくれなかった。



「ねぇ、凪くん。」



「どした?日花梨。元気ないな。」



「………。」



元気ないな。って凪くんのせいじゃん。



せっかく髪切って可愛くしたのに気づかないなんて!


「なんだよ。なんか怒ってんのか?」



「…鈍感……凪くんの馬鹿…」



あたしはそれだけ言い放ち自分の部屋へ逃げた。



どうして気づかないかなー。


よっぽどあたしに興味ないってことだよね。


やっぱ6歳も下の女の子なんて眼中にないよね。