放課後。



ドンっ



「きゃぁ!」



「痛ってぇー」




私は早く家に帰りたくて廊下を全力疾走していた。



下駄箱近くの曲がり角を曲がった時、目の前に人が突如現れて…



気づいた時にはぶつかってしまっていた。




「ご、ごめんなさい!大丈夫ですか⁉︎」



すぐに起き上がり目の前のその人に謝る私。




おそらくこの方は先輩であろう。



だって、ネクタイが赤色だもん。



「大丈夫!大丈夫…って、あれ?日花梨ちゃん?」