それに、とナッツは言葉を続ける。

「厳密にいうと、お二人はヤンキーっていうよりも…」



ガッシャーン!!

「なっ!?ちょっ…うわぁぁぁ!!!」


ガラスが割れるスローモーションの中、愛梨は一人思った。


あれ…なんかこの展開見たことあるぞ…



窓ガラスを割って、一台の大きなバイクが部室の中に突っ込んできたのだ。

志暢たちはそれを間一髪で避ける。


ガシャンッととてつもなく大きな音を立て、バイクは停止した。


「げほっごほっ」
舞い上がった砂埃に思わず咳き込んでしまう。




「…あーあまたこんな派手にやっちゃって。…どーすんの里美ぃ?」


「知らねぇなぁ。そこのナッツにでも修理代押し付けとけ。」


「えぇ!?それはあんまりです里美先輩!美咲先輩!」

美咲は埃のついたポニーテールを降り落とし、里美ほばさりっとウェーブがかった金髪をかきあげた。


そこで呆然としている志暢を見つける。


「…お前が高蔵か?ナッツから話は聞いてる。3年の奥口里美だ、よろしく。」