「ちょっと~聞いてよあんたたち~」

「なんでオネェ口調?」


部室に着き、中で座っていた愛梨と棗を見つけると、志暢はこそこそと話し始めた。



「ナッツったら~ナッツったらヤンキーと知り合いらしいのよ~」

「はぁ?ヤンキー?」


「どうせあの子のことやからヤンキーに目つけられてパシりにされたとかそんなんやないの?」


「しかも~帰宅部のヤンキーと放送部のヤンキーらしいの~マジウケる~」


「あの~志暢先輩?」

「なに~?じゃねぇ…なんだよ?」

「…もうすぐ部室に着くって連絡来ました!」



志暢と愛梨の顔色がサーッと悪くなる。


「ママママジで来んの?ママママジのヤンキー?」


「どうしよう私息できない!口臭いからとか言われて呼吸止められたらどうしよう!」


「…なに震えてんのあんたら。このウチが喧嘩で負けるわけないやろ?」


棗がにっこり笑いながら手の間接をバキボキ鳴らした。


「なんでそんな冷静なの?!ねぇナッツ、大丈夫なの?」


「…えーと…みなさんなんだか勘違いしてるみたいですけど…二人ともとっても優しい方々ですよ?」


「お前にとっての優しさってなに!?首締め上げられるのが優しさなのか?!」