彼と私の関係

「あ、彩葉!お疲れ様!あれ、黒野は?」







「自転車だから。真人くんも七瀬もお疲れ様。」








「そう言えば真人がさ、黒野と仲いいらしくて。今度四人でご飯食べないかって。」







「あ、うん。別に大丈夫だよ。」







私は普通に返事をして、来たバスに乗り込んだ。







「じゃあ明日でもいい?」







「うん。大丈夫だよ。」







「じゃあ屋上集合ね。」







七瀬とはクラスが違って、七瀬は隣のクラスで真人くんと同じクラス。



私は黒野くんと同じクラス。







「黒野と上がってきなよ。」







「選択授業があってればね。」







わたし達はもう高3で、時期的に専門の選択授業が増える。

クラス全員の授業は週に数回しかなくて、なかなか顔を合わせない人もいる。







「そーだね。じゃあまた明日。」







そう言って七瀬と真人くんは降りていった。







私は終点まで乗らなきゃいけないから、イヤホンをつけて音楽を聴きながら目をつぶる。







いつの間にか寝てしまっていて、気づいたら終点の一個前だった。






周りは暗くなってた。







そして終点について私はイヤホンをつけたまま家まで歩いた。







「ただいま〜。」







「彩葉おかえり〜!」







「姉ちゃんおかえり。」







「想太は彩葉じゃなくてお姉ちゃんでしょ!環太ただいま。」






私には双子の弟がいて、一人が想太。
私のことを呼び捨てする生意気な弟。
もう一人は環太。
大人しくてマイペース。少し冷めてる部分もあるかな。






「とりあえず着替えてくるから想太離れて〜。」







「えー!」







「えーじゃないの。」







私は部屋に行き、部屋着に着替えた。