「…お前は何で勝手にナンパされてんだよ…??
目を離した隙に……。
どんだけ焦ったか…。(ボソッ」
最後らへんに言った台詞は聞き取れなかったけど、取り合えず咲斗はお怒りのようだね。
「ご、ごめん?」
「お前、何で謝ってんのか分かってねぇだろ?」
「……すいません。」
もう一度謝るとため息をついた咲斗は私の腕をつかんで立ち上がらせ、奈美達の方をチラッと見た。
私もその方向に視線を向ける。
「……イチャイチャ中ー。」
「……ほっとくか。行くぞ。」
グイッと引っ張った咲斗は勝手にバスケットコートに入っていく。
奈美達…ほっといてもいいのかな??
一応あっちからこっち見えるから大丈夫、だよね??
「ほら。」
考え込んでいると突然目の前にボールが迫ってきて慌ててキャッチする。
「……わっ!」
「お、ナイスキャッチ。」
いやいやいや、ナイスキャッチじゃないし。
いきなり投げるなっての。
「危ないんだけど…。」
「ふっ………。ま、いいだろ?
フリースローの勝負しようぜ?
負けた方がジュース奢る。」



