「ごちそうさまでしたー。」



食べ終わって時計を見る。


短針は9を指していた。



「………レポートとかないよね?」


「ああ。なかったと思う。」



良かった…これでレポートとかあったら私死んでるよ…疲れ死ぬ。



「あ、咲斗もお風呂はいってきたら?
私が皿とか洗っとくから。」



「………わかった。よろしくな。」




そう言った咲斗はお風呂場へと消えていった。



これでラストだし、皿洗いがんばろっ!!



ササッと皿洗いを終わらし、ソファに腰かける。




プルルルルルル

プルルルルルル




滅多に鳴らない私の携帯が震える。


「……誰だろう??」


携帯の画面に表示される番号に見覚えがなかった。



「……もしもし?」


《もしもし!!姉貴!?》



…この声ってまさか、、、、




「……蛍??」


《そうだよ!今さ、姉貴の家向かってるから泊まっていい??》



え、泊まる………?

蛍は咲斗の事知ってるの?
知ってなかったら色々やばいよ…



蛍は私の一個下の弟。
何というか……極度のシスコン…。






「……誰と電話してた?」


耳元でいきなり呟かれる低音。