「いくらなんでも早いわよね?
去年もう少しゆっくりだった気がするけど。」
「それ、私も思ったよ?
まぁ、多分原因は学食場所付き無料券だろうね…」
私弁当だから学食いらないんだけど…
「どうせ弁当だからどーでもいいだけど、私。
それより。」
それより、ではなしを区切り私の方に近づいた奈美。
「……今日あのあとどうだったのよ?」
奈美の顔を見ると、何とも悪そうな顔をしている奈美が。
「……あのあと、って??」
「たく、私と湊が逃げ…走った後よ。」
ん??
今さ、逃げたって言い掛けたよね?
じゃあ、あれは仕組まれたこと!?
しかも逃げたってさ…
「そんなことする必要あるの??」
「あるわ!大ありよっ?」
え…あるんですか。
てっきりないかと。
「あのねぇ、昨日語ったでしょ?
私の夢。
あれを実現させるためには麗愛。あんたに彼氏ができなきゃいけないのよ?」
…またいってるよー…
だから私は彼氏なんて作らないんだって。
大変だし……
関わりにくいし……
初対面だし……
一番の問題は。
「男の子とはなしたことなんかないし…
湊と咲斗以外。」
そう告げるとポカーンと口を開けて私をみる奈美。
え、私変なこといった??
「え、ちょちょちょ、本当に?少しも?」
「少しはあったけど……名前は知らないなぁ…。」



