じわじわと詰め寄ってくる先輩2人からはもの凄い威圧感



その向こうには「諦めろ」とでも言いたげに俺を遠い目で見ている古見。



何を諦めろと…!?



そんなことを思ってる内に背中が壁に。



もう逃げられない…



「琉生 柾斗君。」



眼鏡に手を添えながら口元に笑みを浮かべた御崎野先輩のもう片方の手が、俺の肩に触れる。



「成績は学年の上位に入り、運動神経は抜群。授業態度は悪くもないが良くもない、おや?上の空の時が多いみたいだね」


「そんな情報どこから…」



「それは…まだ教えられないな」



先輩の笑みが黒い。