放課後
「ヒナタッ」
いつもならすぐに俺のところに来るのに
今日は何も言わず帰って行った
「アオイくん」
「なに?」
聞かれることはわかってる
「ヒナタくん、あれからなんかあった?」
やっぱり
「ん〜特に何も無いかな〜いつも女の子が周りにいるってくらいかな」
今のは何も考えずに言ったんじゃない
ちょっとした出来心だった
でも君の顔は曇った
「そっ…か」
またそうやって無理に笑う
「かっこいいもんね、ヒナタくん。さすがだよ。」
そんな笑顔を見てるのが辛くて
目を合わせられない
思わず抱きしめてしまった
「無理すんなよ、俺の前でくらい」
レイは嫌がることもせず俺の腰に手を回した
「ありがとう」
と

