ガラガラっと開いたドア。
ついに来た。
「富永玲です、よろしくお願いします」
[かわいいー][チョー美人じゃん]
そんな声が教室に響く
あの頃とはまるで違う
担任に指を刺されてレイは俺の席の隣に座った
「久しぶり」
レイが言う。
「おう、なんで戻るなら連絡くれなかったよんだよ」
「だって_」
言ったらヒナタくんに言っちゃうでしょ
なんてコソッとレイは言った
当の本人を見てみると
かっ…
顔色悪…大丈夫かよアイツ
明らかに緊張していた
なんせ3年ぶり
仕方ないだろう
何も起こらないように。
ただそれだけを願って一日が始まった

