アハハハハ
お腹を抱えて笑うエリ。
「ちょっとエリ〜そんなに笑わなくてもいいじゃん、真剣なのに〜」
「ごめんごめん、ソラがそんなの言うの珍しくて可笑しくて〜でもあれだわ、ソラはアオイくんがずっと好きなんだと思ってたのに〜ざーんねん」
なんて言うから
「アオイなんか…ッ」
なんて言ってみる。
「アオイなんかってねーソラ。アオイくんすごくモテルんだよ〜」
「え?あのアオイが?」
「え?もしかして気づいてなかったの?
アオイくんとヒナタくんのファンクラブとかあるらしいよ」
初めて知った。
いつからアオイはそんなに遠くへ行ってしまったのだろう。
窓の外をふと見るとどこかで見たことのある懐かしいオンナノコ。
その子とすれ違う男子はみんな立ち止まり振り返る。
あっ…___
レイだ…______
胸が苦しくなる。
だって
彼女は
彼女は
アオイの初恋の相手だから。

