「いいから。」







「嫌です!」








「なんでだよ。」








「私は別にバスケなんて好きじゃありません!」








私は橘麻由香。19歳。
大学1年。



そして今、なぜか知らない人にバスケサークルのマネにならないかって勧誘されてる。







「楽しいって。」







「だいたいなんで私なんですか?」







「んー、強いていうなら可愛いから?可愛い子の方が癒されるし。」







この人、なんかチャラいよ!
苦手なタイプなんだけど…。









「とにかく!私サークルに入る気ないんで!」








走って電車乗り場へと逃げた。


かっこいいひとだったけど、チャラい人は無理で。
どっちかというとメガネをかけてる感じの方が好き。








私のタイプは人に変わってるって言われるけど、案外他の子と好きな人がかぶったりするわけで。