ベッドに入ってからも、さっきのことが

頭に浮かんできて、眠れなかった。


琉聖くんは、私のこと本気かな?


私は、こんなに大好きなのに。


もう、琉聖くんのいない生活なんて考え

られないよ。


不安で、胸がキュンと痛む。今すぐにで

も顔が見たい。声が聞きたい。


琉聖くん…


身体がジーンと熱くなって、顔が火照っ

てくるのが分かる。愛しくて、切なくて

どうしようもなくなる。


恋してるんだ?私。


胸が張り裂けそうになって、たまらず、

ギューッと布団を抱きしめた。


あの時、不良になってなかったら、今の

私はないんだろうな。


仲間の優しさに触れて、守られてるんだ

って実感したことも。


琉聖くんを好きになって、いつも側にい

たいって思ったことも。


不良にならなきゃ、始まらなかったこと

なんだ。


琉聖くんは毎日、家まで送ってくれた。

毎回のように、バイバイのキスを強要さ

れたけど、その度に抱きしめてくれるの

が嬉しかった。


『琉聖くん』

「ん?」


『…大好き』


「何だよ、急に」

『だって、大好きなんだもん』


「もっと好きになれ」


『琉聖くんは?』

「ん?!」


『…琉聖くんは?』


「好きに決まってんだろ、ばあか」

『ばかだもん』