この夜、私はユウちゃんと結ばれた。


やっと、ユウちゃんの女になれた気がし

て嬉しかった。


決して実らない恋。それでも恋しくて、

求められる度に、私は、身体を許した。

どんなに肌を寄せても寂しくて、何度も

腕を手繰り寄せた。


先生と生徒以上、恋人未満を、続けてい

れば良かった。だけどそんなことは無理

だって、初めから分かってた。


「ユウちゃん…」

「私、妊娠したみたい」


夏が終わる頃、私はユウちゃんとの別れ

を決意した。


全てがもう、限界だった。


★end☆