不良にならなきゃ★始まらない?!


なんだかんだで、異色の二人は意気投合

してしまった。琉聖くんは不本意なんだ

ろうけど、成宮さんは、琉聖くんに助け

られたと思ってるし、琉聖くんは、後先

考えずに二人組の前に飛び出した、成宮

さんの男気が気に入ったみたい。


不良と優等生のこんな関係も、珍しいよ

ね。何かイイなあ。


それより、琉聖くんの笑った顔、初めて

見た。ちょっと照れたようなあの笑顔、

色気がヤバイ。そうだなあ、言葉で表現

するなら、ニヤリ!かな。


琉聖くんの色気に悶えていると、隣りの

当人は、授業中にもかかわらず、堂々と

雑誌を広げていた。微かに届く、香水と

タバコの匂い。校則違反の匂いだ。やっ

ぱり私とは、住む世界が違うんだよね?


先生達にイラッとしても、影で文句を言

うのが精一杯で逆らうことも出来ない。

信じられない先生達に教わったことなん

て、将来、役に立つのかな?たぶん心に

残ることさえもないんだろうな。疑問に

思いながらも、従ってしまうこの弱さ…

情けないな。


自分を変えたい!真正面から闘える人に

なりたい!