琉聖くん率いる、総勢28名の応援団は

不良の集まり。だけど、テキトーとか、

ハンパとかいうのは絶対に許されない!

やると決めたら命懸け!!これが掟だ!


「負けは、ぜってえ認めねえ!!男も女

も命かけろ!!分かったな」


「「「!!うおおー!!」」」


琉聖節に、歓声があがる。


「喉潰す覚悟で、行くぜ!!」


「「「!!うおおー!!」」」


みんなのテンションが、一気にあがって

盛り上がってきた。


「常に本気を意識しろ!!一瞬たりとも

乱れんな!!」


みんな気持ちが、ひとつになったところ

で応援練習が始まった。3列に整列する

と、太鼓と校旗の担当は、それぞれの持

ち場についた。


「一華!!」


琉聖くんが、私を隣りに呼んだ。


「オマエは、ここ」

『は、はい!!』


琉聖くんの隣り、教室と一緒だ。だけど

ぜんぜん感覚が違う。琉聖くんの威圧感

を近くに感じながら、緊張でドキドキし

てきた。


ドンッ!!!


今日も、堕威の打つ太鼓は最高!!最後

まで、決して力を抜かないからスゴイ。

堕威の口から、疲れたとか、手が痛いと

か聞いたことがない。


私を…好きになってくれた、堕威。あり

がとう、ごめんね。