不良にならなきゃ★始まらない?!


今日も、超クールにキメこんでる琉聖く

ん。俺にかまうなオーラがハンパない。

昨日の一件で、一気にモテ度が上がった

のに、本人は全く興味がないみたい。


教室のアチコチから「アイツ強いよな」

とか「カッコイイ」とかいう言葉があが

っても、全く気づいていないっぽい。


そんな中、琉聖くんのもとに意外な人が

訪ねて来た。路線が正反対のその人は、

生徒会長の成宮さん!!


もしかして、昨日のことを注意しに来た

のかな?琉聖くんキレたりしないよね?


クラスのみんなが注目する中、私もハラ

ハラしながら様子を見守った。


「如月くん、昨日はどうも」

「…ん?」


予想通りそっけない態度。成宮さん気を

悪くしないかな。


「如月くんは、強いんだね」

「いやむしろ、アンタだろ強いのは」


アンタとか言っちゃってる。


「俺が!?」

「無鉄砲で、笑えた」


あれ?今、成宮さんのことを褒めたのか

な?成宮さんのこと、強いって言って、

笑ったもんね?普段のクールなイメージ

からは想像できないような笑顔だった。


「あはははは!やっぱり無鉄砲だった?

それより、助けてくれてありがとう」


「いや、俺は、通りの邪魔だったからど

かしただけだよ」