不良にならなきゃ★始まらない?!


『葵さんは変わってない!!心が綺麗だ

もん。きっと戻れる、大丈夫っ!!』


「一華ちゃん、ありがとう。すごく元気

が出た」


『ほんとに?良かったあ。ああ、だけど

ユウちゃん、ぶん殴りたい!!葵さんを

こんなに悲しませて!!』


「わあ、ぶん殴りたいとか、一華ちゃん

琉聖くんみたい!私もぶん殴りたい!!

アイツがきちんと断ってくれれば良かっ

たのよ」


『そうだ!!そうだ!!一緒にぶん殴ろ

う!!って、琉聖くんみたい?!』


「ふふっ、だって攻撃的じゃない?」


『あわわわわ、つい、本音がっ』


「うん、仲間思いなとこが、琉聖くんに

似てる。私のために、ありがとう」


『ええっ?!そんなそんな、ただ単純で

血の気が多いだけで、恥ずかしいっ』


「ううん、ほんと嬉しい」


「琉聖くんもね、私が甘えても絶対に拒

否らないの。きっと、頭がいいから、私

が、フツウの恋愛してないことなんて、

お見通しだと思うけど、私が甘えても何

も言わずに、受け止めてくれてた」


『頭がいい?隣りの琉聖くんは、いつも

テスト0点だけども…?でも優しいとこ

はあるかも』


「うふふ、学力じゃなくて、色んなこと

を知ってるって意味よっ」


『はああ、そっか!』