そうだ、琉聖くんに言わなくちゃ。
『琉聖くん、副団長のことだけど』
「決まったのか?」
『ううん…あの、選べなくて』
「なら、オマエだけでいい」
『えっ??』
「だから、一華だけでいいよ。明日から
一緒にやろうぜ」
『えっ?!…は、はいっ!!』
やったあ!明日から私も、みんなと一緒
に練習できるんだ。嬉しい!ありがとう
琉聖くん。雑用でいいなんて思ったこと
撤回する!ああ、明日が待ち遠しいな!
仲間のみんなも、次々にグータッチして
喜んでくれた。琉聖くん、みんな、ほん
とにありがとう。
「明日からの買い出しは、腕相撲で負け
たヤツにしようぜ!!オラ、やるぞ!」
「「「!!うおおー!!」」」
突然、腕相撲大会が始まった。みんなし
て床に寝そべり、腕を組むと、メンチを
切ってスタート。みんな本気だ!!
接戦のすえ、買い出し担当が5人決まっ
た。みんな、汗だく。まったく、何でも
お祭りみたいに騒ぐんだから。
「ああ、喉乾いた!!」
「酸素と、ジュースくれえ!!」
誰かがそう言ったけど、2回目は行きま
せんようだ。一華さんは、そんなに甘く
ないのだ!!たぶん。

