不良にならなきゃ★始まらない?!


私はというと、副団長という名の、雑用

係り!!琉聖くん直々に任命されたから

逆らえない。


おかげで、みんなの特徴とか、タバコの

銘柄とか、好きな飲み物とか、応援の時

の声の出し方とか、演技のする時の癖と

か、みんな覚えたし!と、イヤミたっぷ

りに呟いてみる。


今も、ジュースの買い出し中。炭酸入り

の物は、振ってやろうかな、ふふん。


カンカンカン…


屋上へ続く、重い扉を開けた。


私の姿を見つけると、琉聖くんが笑う。

この笑顔に誤魔化されちゃうんだよね。


「一服しようぜ!」


その声を聞いて、私はみんなのところへ

駈け寄った。


眉が、超つり上ってるのが、龍斗くん。

「はい、コーラ」


金髪のサラサラヘアが、蓮くん。

「はい、サイダー」


芸人みたいに面白いのが、大我くん。

「はい、レモンソーダ」


琉聖くんは、コーヒーだもんね。


みんなに渡し終えると、私もペタンと座

って、紙パックのカフェオレにストロー

をさした。


チューッ


琉聖くんに「もう一人の副団長は、一華

が選べ」って言われてるのに、なかなか

決まらない。


チューッ


ああ、冷たくて美味しい。