不良生活、5日目。今日も琉聖くんと連

れ立って屋上の溜まり場にやって来た。


「おー!チチか!」

『ど…も…』


出たなヘンタイ男めっ、もう気にしない

んだから!チチで結構だい。


「ほら、受け取れ。」

『…ん…あっ?』


ヘンタイ男からパスがきた。なにこれ?

棒付きキャンディ?


「…舐めれば?」

『…え…っ?』


これを私に?イチゴミルク味だ!好き。


『あの…ありがとう』

「少し舐めたら俺に寄こせよ」


『ふえ?はああ?!お断りしますっ』

「あはははは!オモロイなオマエ」


何なの、まったく。一瞬でも優しいなん

て思って損した!やっぱりヘンタイだ!

でもイチゴミルクは美味しいな、幸せ。


「お、少し舐めさせろよ」

『ん、イヤだ絶対っ!!』


「あはははは!オモロイ」


私で遊ぶな!まったく!


あっ!今日も琉聖くんの隣りには美人の

不良さん。そこだけ空気が甘い。


「何、ニヤニヤしてんだ?チチか」

『し、してないっ!…けど…あれ?』


「葵さんか?」


ん?あの美人さんは葵さんていうんだ?

イメージ通りの名前。


『うん!琉聖くんと葵さんは、付き合っ

てるの?』


「いや!あの人、同中の先輩だけど、他

に男いんぜ」

『そうなんだ?』