堕威とかいう男は、タバコを片手に仲間

と笑い転げている。ノーテンキなヤツだ

な。そしてデカイ!!身長、何cmある

んだろ?巨人だなアレは。


うわっ!来た!な、な、何の用だ?!


「チチか、じゃあまたな」


うぬー!!い、ち、か、だっ!!


「あはははは!!」


キィーーッ、ちっくしょう!チチ、チチ

ってヘンタイめっ!もう来んな!


こうして不良生活の1日目が終わった。



ああ、疲れたな。一週間くらい仲間した

らもういいかな?コッソリ見てたことも

許してもらえるかな?


「一華、帰ろっ」

『紗夜あ』


「なあに?イジケた顔して?」

『だって』


私は、昨日から今日にかけての出来事を

紗夜に話した。


「一華のそういう自由なとこ、好きよ。

気楽に行こっ!」


紗夜はいつも笑って、私を励ましてくれ

る。絶対に怒ったりしないし、慰めたり

もしない。自由奔放な私の性格をよく知

っているから、あえて放置プレイしてく

れる。だけど見えない手綱をシッカリと

握っていて、突っ走り過ぎるとグイグイ

引き戻される。私が安心してバカ出来る

のも紗夜のおかげだ。


『はいっ!!』


私はそう言って、紗夜に敬礼した。