「俺、16区!!」

「ん?堕威は16区?なら16区はノー

マークでいいな!」


「んでだよ!俺も守ってくれよ!」

「オマエは、殴りながら走れ」


「マジかー!!」


「俺、第1区!!」

「成宮は、第1区か。じゃあそこもノー

マークで!」


「ちょ!!頼むよ!!」


「「「あははははは!!」」」


堕威はアンカーで、成宮さんはトップな

んだ。


二人とも、LEONIDSの人達に遊ばれち

ゃってるし。


「俺は必ず一位で中継所に入って、もう

一度、告白するんだ!!」


「おおー!!マジか、成宮!!」

「そりゃ、女がイチコロだな!」


きゃああー!なになに、そのシチュエー

ション!!


いよいよ明後日だな。


ガンバらなくちゃ!!


「一華、タバコ買いに行くぞ」

『え?は、はあい』


私と琉聖くんはタバコを買うため、近く

のコンビニへ向かった。


一緒に歩く時は、必ず肩に手を回す琉聖

くん。私の右側と、琉聖くんの左側が、

ピッタリとくっついた。


「なあ、一華」

『…ん?』


「マジだから」

『…え?…何が?』


「俺は、オマエを嫁にする」

『え、えっ?…琉聖くん』


「すげえ、好き」


『恥ずかしい…』


「ばあか」


チュッ


「あー、ヤバイ」

『ど、ど、どうしたの?』