山盛りの唐揚げが出来上がると、紗夜と
葵さんも、おにぎり作りに加わってくれ
た。
「一華、えっと…斬新だね」
『…ん?』
私のおにぎり、斬新なの?
紗夜は、私がボロボロこぼしてしまった
米粒を要領良く片付けると、器用におに
ぎりを握り始めた。次々に作り出される
三角おにぎりは、めっちゃ美味しそう!
さすが紗夜だ!!葵さんも、形の整った
おにぎりを、たくさん握ってくれた。
『「「完成!!」」』
「ふふふっ、息ピッタリ」
私達は、山盛りの唐揚げと、大量のおに
ぎりを、琉聖くんのところまで運んだ。
「一華、星川、葵、サンキュー」
「おー!!飯だぜ!!」
琉聖くんが声をかけると、みんなが集ま
って来た。
「うわ、ヤッベ!!ウマそ!!」
「「「!!いただきます!!」」」
みんなは、唐揚げとおにぎりをガツガツ
と食べ始めた。
「唐揚げ、超ウメエ!!」
「ヤベエ、最高!!」
琉聖くんも、美味しそうに食べてる。
「うあー、塩っぺえ!!!」
「デコボコ?!」
私のおにぎりに、苦情がきている模様。
「ボロボロだぜ、これ」
「具が入ってねえ」
あ、具を入れ忘れた模様。
「あー!っ…と」
『堕威くん、今、交換しましたね?』
「いや、気のせいだよ」
ポカッ!
『さ、これを食べなさい』

