自宅


「あれ、リリィ、どうしたんだ」


「今、一人?」


「そうだけど、まぁ、あがれよ」



      リビングへ


「あのこれ、作って来たんだけど」


「わぁ、チョコレート、ありがとう。
小百合さん達と作ったんだって」


「うん」


「義理でも、嬉しいもんだな」


リリィが、何か言いたげだった。


「どうした」


「パーティー会場で、言ったこと……」




『要君がなってくれれば、問題解決だけどね』



「あれ、冗談とか言ったけど、違くて、
本当は、その……」


「なぁ、リリィ。
俺は、リリィのこと好きだよ。

15年も前から、この想いは色褪せる事を
知らない見たいだ」


「わ、私も、要君が、好きです。
大好き、なんです」


リリィは、泣きながら、答えてくれた。


「要、君が、ヒック、す、き、ヒックなの」


リリィの涙をすくった。


「だからって、泣くなよ」


「だって、好きなんだもん」


リリィ、可愛い。


「なぁ、リリィ。
俺の話、聞いてくれるか?

話しておきたいんだ」


「うん」