「本当は、幸来ちゃんに言おうか、迷った

けど、幸来ちゃんには、知っておいて
欲しかったから」


涙を流している、幸来ちゃんがいた。


「幸来ちゃん?」


抱きついてきた。


「ヒック、私は…ヒック、私は、
聖君の側にずっといるから、
絶対に、離れろって言ったって離さない」


抱き締め返した。


「僕も、幸来ちゃんの事。
離さないよ」



これだけ、僕の事を愛してくれる人が
いるのに、側を離れられる訳がない。