ただ今、午後二十三時三十八分。
扉が完全に閉まるのが、二十四時ぴったし。オオカミ族の国とずきん族の国にはそれぞれ大門があって、相手の国の人達が自分達の活動しない時間帯に勝手に入ってこないようにしている。大門同士の間にあるのがブレブリーの花畑だ。大門が閉まると例え何があろうと自分達も出ることが出来ないし入ることも出来ない。
レンが外に出るのはまだ皆が起きてる時間帯じゃなくて、オオカミ族が活発に活動し始める時間帯、二十四時。だから私はそれまでにレンを外に出れるようにすればいい。
「いない・・・よね?」
メイドさん達がいないことを確認して外に出た。もちろん温かい飲み物を持って。超強力睡眠薬入りだけど・・・。
「アカずきん様!?何故またここに!」
「そうです。早くお戻り下さいませ!」
「大丈夫よ。お父様が二人にこれを渡せって。疲れたでしょう?」
我ながらナイスな嘘!
二人は少し不思議そうな顔をしたけどちゃんと全部飲み干してくれた。
「ありがとうごさいます。」
「でもあれ?何か・・・視界が、く・・・らくなっ、て・・・・・。」
「お・・・れもー・・・・。」
バタッ!!
ニヤリッ
楽しい・・・。
私は二人が寝たのを確認して、急いで牢の鍵を開けた。
「レ・・・っ!」
「アカ!」
牢を出て来たと思ったら強く抱き締められた。耳元で私の名前を呟きながら・・・・。
きっと今の私、誰よりも顔が赤いと思う・・・。レンって、見た目もそうだけど中身もオオカミなんだね。積極的過ぎて私が反応に困る・・・。
「ごめん!苦しかったよね。」
勢いよく離れると嬉しそうにはに噛んで笑った。
心が苦しいです・・・。
