友情のち恋、ときどき嵐。


「If there is heat, please do not move very much.(熱があるんだから、あまり動くな)」

「・・・和陽ぃ」

「What?(何?)」


和陽は、冷えピタを海に張りながら、訊いた。


「Be by the side.(傍にいて)」

「Roger.(了解)」


日本なのに、なぜか英語の会話だ。

まぁ、それはいいとして。


「I love Kazuhi.(和陽、好きだよ)」

「I love Kai, too.(俺も好きだよ)」


なぜかここでラブシーンだ。

和陽は、困った。


「Are you all right?(大丈夫か?)」

「・・・全然」


あ、やっと日本語に戻った。


「和陽、一緒に寝ない?」

「・・・・・・・・」


和陽は悩んだ。

一応、自分はお年頃の娘だ。

男と一緒に寝て良いのか?と。


「寒い・・・」


海が呟く。


心の声(和):『私が温めてあ・げ・る♡』じゃあるまいし、それはどうよ。でもなぁ・・・本当に寒そうだなぁ・・・というか、布団の中あったかそうだなぁ・・・実はさっきから眠たかったりするんだよなぁ・・・・・いいよね、まだ小学生なんだし。


ガザゴソ・・・


和陽は、海が寝ているベッドの中にお邪魔した。


「和陽、冷たくて気持ちい~♪」

「海はあったかい・・・」


海がギュー・・・っと和陽を抱きしめる。


「ねぇ」

「ん?」

「このまましていい?」

「何を?」


和陽は『何』をするのか、理解していないらしい。

海は、少し・・・かなり困った。