友情のち恋、ときどき嵐。


「・・・sorry.(ごめん)」

「んにゃ?」


和陽は海の額と自分の額を引っ付けた。そして、


「なんでこんな高熱なのに普通に学校行ってたんだ!?」


大声で怒鳴った。


「しょーがないじゃん、平日は学校あるんだから」

「I do not ask about such a thing.(そんなことは訊いてない)」

「・・・もう英語だけなんだね」

「Do you understand the meaning?(意味、分かってる?)」

「何言ってるのかなぁ・・・?」

「After all you do not seem to understand it.(やっぱり理解してないか・・・)」

「なぁ・・・和陽」

「What?(何?)」

「ずっとこのままで・・・・」

「Plea・・se wait a ・・・・little!!(ちょ・・っと待っ・・・・て!!)」


海が和陽に思い切りのしかかった。

二人の身長はほとんど同じ。

つまり、顔の上に顔が被さった。

なので、和陽はかなりあせった。


心の声(和):ちょ・・マジ!?避けるべきだよな!!・・・・って避けたら海の顔がまともに床に衝突する!!え゛・・・どすんの?コレ!!Help me!(助けて!) Give me wisdom! !(知恵をくれ!!)



二人の影は、結局重なった。