羽ばたけなくて

その罵声は校内だけには留まらず、

街中を歩いている時でさえも

どこからともなく飛んできた。

家から一歩外に出ると、

私は“バカ”というレッテルを貼られた。

ヨウと一緒に歩いているとそれはさらに強調された。

そんな毎日に私は、私自身を見失い始めていた。

みんなの言うとおり、私は少し違うのかもしれない。

先生や大人の言うことは理解できるけれど、

どこか少し劣っているのかもしれない。

マイナスな思考が頭の中でループし続ける。

その結果、

私はいつの間にか家族以外、

誰とも口を訊かなくなっていた。

“私はやっぱりおかしな子なんだ。

 だから誰とも話しちゃいけないんだ。”

そう心の中で決め付けてしまったから。