羽ばたけなくて

前日まで教室のほぼ中央にあるはずだった私の席が、

一番後ろの廊下側へと移されていた。

その上、

その机の上にゴミ箱をひっくり返されたのであろう

たくさんの埃や紙くずなどが散乱していた。

「な……なに、これ……」

私は言葉を失い、

その異様な光景にただただ呆然と立ち尽くした。

そんな私の姿を見て、

クラスメイト達がクスクスと笑っている。

見下すような視線を私に向けながら。

「大塚さんはこれがお似合いなのよ。」

「あいつは“普通じゃねぇから”

 机の上のゴミと一緒だよ。」

そんな訊くに堪えない言葉が教室中を飛び交う。

私は流れ出そうな涙を堪えようと

唇をぎゅっと噛んだ。