「じゃあ、お姉ちゃん。日曜日、卓球しようよ。」

天使のようにニコニコして

ヨウが私に話しかける。

今、この時が本当に楽しいようだ。

このヨウの笑顔は、

あの時の両親の努力の賜物なのだろう。

それを見て、私もまたにっこりと笑って、

「よし、分かった! 明後日は日曜日だもんね。

 じゃ、家の近くの児童館行こう。

 負けないからねー、ヨウ。」

と少しだけ挑戦的に言ってみた。

するとヨウもまた私と同じような口調で、

「負けないからねー、お姉ちゃん。」

と返した。