羽ばたけなくて

お母さんを真ん中にして手を繋いで歩く帰り道。

お母さんにとってもヨウにとっても、

きっととっても大変だったのだろう今日1日。

でもそんな疲れも、

なんだかこうしていると

ふうっと泡になって消えてしまう気がした。

「今日は何が食べたい?」

ふとお母さんが私たちに訊ねる。

私が斜め上を見上げながら考えていると向こう側から、

「ハンバーグ!」

と、とても大きな声が響いてきた。