羽ばたけなくて

その言葉に、お母さんはゆっくりと顔を上げる。

お父さんの覚悟を決めた凛々しい表情を見て、

深く頷いた。

「一緒に、頑張りましょう。」

私はその後、足音を立てないように

そうっと自分の部屋へと戻った。

今まで見たことがない両親の姿に、

私は胸がぎゅうっと絞られたように苦しくなった。

「私も……。私も、ヨウを助けなきゃ。」

小さく、でも自分を奮い立たせるように呟くと、

私は暴れる鼓動をそのままにベッドへ横になった。