羽ばたけなくて

確かに私は中学時代、

いろんなことで両親に対して心配をかけてしまった。

大切な弟、ヨウを守るために必死になった私に、

中学時代の同級生は決していい顔をしてくれなかった。

気が付いたら私だけ、学年で孤立していた。

だから私は高校進学の時、わざと公立高校を外した。

私のことを誰も知らない外の世界へと。

そして、今、

私が仲のいい友だちに囲まれて生活できていることに、

両親は心の底から安心したのだろう。

「もう、大丈夫だよ。安心して。」

私が笑顔でそう言うと、お母さんはこくんと頷いた。

「ヨウは学校楽しい?

 お姉ちゃんとはなれちゃって寂しい?」

今度はヨウに向けてお母さんは

優しい表情を向けて訊いた。

するとヨウは手に持っていた箸を

一旦おいてから口を開いた。