羽ばたけなくて

「ヨウキくん、ナイスアシスト!」

大志はヨウに向かってにかっと笑うと

親指をぴんと立てた。

「……あしすと?

 お姉ちゃん、“あしすと”って何?」

あぁ、今の大志の言葉、ヨウには少し難しかったかな。

子犬のような可愛い瞳を向けて私をじっと見るヨウに、

私は微笑んでこうこたえた。

「『ヨウ、よく出来ました。』……て意味かな。」

それを訊いたヨウの表情がぱっと花開き、大きく頷いた。

「うん! ありがとう、お兄ちゃん。」

大志を真っ直ぐ見ながらヨウが言うと、

大志はもう一度親指を立てた。

ヨウも大志を真似して指をピンと立てる。

『ヨウ、本当にありがとう』

私は心の中でそう呟いた。