羽ばたけなくて

「その後、羽衣を送り届けた時にヨウキくんに会って。

 ヨウキくんの一言が、表情が、

 俺のまとまらなかった心を一つにしてくれたんだ。」

ヨウの言葉―――。

『雅也お兄ちゃん、

お姉ちゃんを好きになってくれてありがとう』

天使の様なキラキラと輝く笑顔で、

ヨウはそう言っていた。

雅也はすっと立ち上がると、

私の前へ移動しその場にひざまずき、

視線を真っ直ぐ私へ向けてゆっくりと口を開く。

「羽衣のことがずっと気になってたのは、

 好きだったからなんだ。

 羽衣のことを放っておけない気持ちや、

 羽衣の中学の時のクラスメイトに会った時の

 心のモヤモヤも、

 全部、好きだから、そうだったんだって。

 ヨウキくんのその真っ直ぐな

 “ありがとう”で、ようやく答えが出た。

 羽衣。……俺は羽衣が好きなんだ。

 これからも、

 俺と一緒にずっと一緒に過ごしてくれないか?」