それに、突然ヨウからそんなことを言われた雅也は、

今、どう思っているのだろう。

迷惑なだけかもしれない。

だったら、私の胸の中にずっとある雅也への想いは

そのまま封印しておかなくてはいけない。

じゃあ、

これから雅也とどうやって接していけばいいのだろう。

これまでと同じように

友達として過ごしていけるのだろうか。

……いや、

やっぱり雅也とは距離を置いた方がいいのかもしれない。

今日のことを忘れられるその日までは。

私はベッドから重い腰をあげると、

着ていた制服をようやく脱ぎ部屋着へと着替える。

無造作に投げたままのバッグを机の上に置き、

携帯電話をその隣にそっと置く。

これからしばらくは美園たちとはなれ1人で過ごそう。

そう決意した私は小さく「よし」と呟くと、

美味しそうな香りがふわりと漂うリビングへ向かった。