羽ばたけなくて

雅也は「心配だから」と言っていたけれど、

やっぱり私は美園の言葉を信じていたい。

雅也は私のこと、好きでいてくれている―――

そう思いたい。

会話がぷつりと途切れたまま

4人それぞれがぼんやりと視線を動かす。

ソフトクリームも食べ終わってしまったし、

これ以上、雅也を追及する様子もないし、

さてこれから4人で何して過ごそうか。

そんな考えを巡らせていたら、

ふとお祭り男の声が飛んできた。

「そろそろお開きにしねーか。」

「お開きって……。大志、宴会じゃないんだし。」

大志の言葉に美園が呆れた様子で茶々を入れる。

そんなことを全く気にせず、大志はさらに続ける。

「なぁ、ちょっと俺ら、2人にさせてくれねーか。」

美園の肩をすっと抱き寄せ、顔を赤らめながら言う。

その姿が初々しくてなんだか可愛い。