羽ばたけなくて

雅也からもらった牛乳ソフトから、

舐めるたびに

雅也の温もりを感じるようでなんだかくすぐったい。

頬が赤く染まるのが自分でもなんとなく分かるほどだ。

些細なことかもしれないけれど、

これだけで私は十分幸せ。

ううん、幸せ過ぎてどうにかなっちゃいそうだ。

ふと、視線を美園と大志へと向ける。

すると、2人もまた私たちと同じように、

互いのソフトクリームを交換したようで、

手にはさっきとは違うものがあった。

その姿はまさに恋人そのもの。

今まで喧嘩友達と言っていいほど

言い争いが絶えなかったのに、

2人の間にはパステルピンクの甘い空気が流れている。