羽ばたけなくて

その意味がわからず唖然としていると、

新堂さんは構わず言葉を続けた。

「私はお嬢様と大志さんの仲を理解しましたが、

 ご主人様や婚約者様へ

 お嬢様の気持ちを理解していただかなければ、

 全てが無意味なものになってしまいます。」

新堂さんの言葉を受けて、

大志が息を荒くしながら口を開く。

「じゃあ、俺は……。俺と美園はどうしたらいいんですか。」

大志のその真剣な眼差しに、新堂さんは小さく頷くと、

「では、今日の授業が全て終わりましたら、

 迎えに参ります。

 今日の午後、

 ご主人様はご自宅にいらっしゃる予定ですので、

 お話できるお時間を作って頂けるよう、

 私からお願い致します。」

と冷静に告げた。