羽ばたけなくて

「大志、あの時の告白。

 ちゃんと受け止められなくてごめんね。」

美園の言葉に、

大志はぴくりとも動かず

ただじっと美園を見つめ続ける。

美園は小さく息を吐くと言葉を続けた。

「大志の言葉。

 私、頭を鈍器で殴られたような衝撃を受けたの。

 “私の本当の幸せ”って何なんだろうって。

 それでね、私、あれから1人でずっと考えたの。

 私、このまま両親が決めた人と

 結婚して幸せなのかって。」

時々、言葉を詰まらせながら言う美園の姿が、

その時の苦しみや葛藤が感じられて、

私の胸がぎゅっと締め付けられる。