羽ばたけなくて

「その時……、私たちはどうしたらいいのかな。」

美園と大志、2人きりにしてあげた方がいいのかな。

私と雅也がいたら、

邪魔になってしまうような気がする。

すると雅也は首を横に振ってから、

「大志と美園が、

 『俺と羽衣にも立ち会って欲しい』ってさ。」

と静かに言った。

この夏の間、

美園が1人で悩んで出したこたえは一体何なのだろう。

大志もきっと今日は緊張と不安で

押しつぶされそうになっているはずだ。

そう思うと、

私の胸もぎゅっと締め付けられるような感覚になっていた。