羽ばたけなくて

ようやく美園の心の整理がついたんだ。

それを大志にちゃんと

自分の言葉で伝えようとメールを送ったんだ。

美園はああ見えて、

実はとても思いやりがあって優しいんだ。

だから、変な回り道はせずに、

直接、大志へ連絡したんだ。

「そうっか。」

ぽつりと私が呟くと、雅也が「あぁ」と静かにこたえる。

私はふと気になることがあって、

雅也の袖を少し引っ張る。

「何?」

私に視線を合わせてそう言うと、

私は確かめるように口を開いた。