私が安陪君に酷くからかわれたから?

きっと親友として

雅也は黙っていられなかったんだろう。

でもそれにしてもなんだかそれ以上のものを感じたのは、

私の気のせいだろうか。

そんなことを思っていながら明日の準備を整える。

久し振りに袖を通す制服に目を向けながら、

およそ1ヶ月ぶりに始まる学校生活に思いをはせる。

その時だった。

メールの着信を知らせる音楽が部屋に鳴り響いた。

私は机の上に置いていた携帯電話を手に取り

画面を確認した。

“三上 雅也”

その名前を見た瞬間、

私の心臓がどくんと大きく音を立てる。

ようやく届いた雅也からのメール。

早まる鼓動を抑えつつ、

私はメールにゆっくりと目を通し始めた。