羽ばたけなくて

「見守るしか、ないと思う。」

「見守るって……。何もしないってこと?」

私の問いかけに雅也はこくんと1回頷く。

「見守ることが、俺らに出来る一番の手助けなんだと思う。

 きっと大志たちの方から俺らに言ってくれる。

 それまで、ただ静かに待ってるのが優しさなんだと思う。」

美園たちが心配だからと私や雅也がしゃしゃり出ても、

きっと話がどんどんこじれるだけなのかもしれない。

ここは当人同士、時間をかけてでも2人で解決した方かいい。

私は雅也を真っ直ぐに見つめ大きくこくんと頷いた。

「あいつらが切り出すまでは、そっとしておこう。」

そう言うと雅也はアイスレモンティーを一気に飲み干した。