羽ばたけなくて

部屋中に響き共鳴する大志の叫び声。

そのあまりの凄まじさに、

私も雅也も、

そして両肩をつかまれたままの美園も息をのんだ。

みんなの息する音が聞こえてしまうくらい、

しんと静まり返った部屋。

自分の部屋だということを忘れてしまうほど、

ここに漂う空気がいつもとは全く違うものになっている。

じっと見つめたままの美園と大志。

どれくらい経っただろう。

先に口を開いたのは、目を丸くしたままの美園だった。

「え……。今、大志何て言った、の?」

状況が飲み込めず、相手を伺いながら切り出した。

すると大志は乱れた呼吸を整えてから

美園をじっと見つめ話し始めた。