羽ばたけなくて

トレーにお茶と少しのお菓子を載せ、

呼吸を整えてから部屋のドアを開けた。

「お待たせ。お茶、持ってきたよ。」

部屋の中央に置かれている

丸くて小さなテーブルにトレーごと置く。

それに群がるようにして美園たちは床へ座った。

「もっと早く紹介して欲しかったな。」

お菓子をつまみながら美園が私へと視線を向けて言う。

「ん?」

私はお茶を飲みながら首を傾げると、

美園は言葉を続ける。

「ヨウくんのこと。最初から私たちに言ってよー。

 なんか今まで損してた気分。

 もっと早くからいっぱい遊びたかった。」

美園の言葉に大志も大きく何度も頷く。