羽ばたけなくて

好きだけど―――

雅也のフレーズに私の胸がドクンと大きく反応する。

この“好き”は私に対するものではないと

分かってはいるけれど、

でも、雅也からその言葉を聞かされて、

私の鼓動は自然と早まる。

「わ……私、下からお茶、もってくるね。」

顔が火照っているのを感じつつ、

私はみんなに暴れる鼓動を悟られないように

早口に言い部屋を出た。